火災保険の地震保険の大切さ
地震保険は1964年の新潟地震をきっかけに誕生しました。
その後、大きな地震があるたびに内容が見直されています。
この記事では、火災保険の「地震保険」についてご紹介します。
1.火災保険の地震保険とは
地震保険とは、地震・噴火・津波を原因とする火災・損壊・埋没・流出が補償される保険です。
「地震保険法」により、火災保険とセットで加入することが定められています。
地震保険でもっとも特徴的なのは、政府と損害保険会社が共同で運営していることです。
というのも、ひとたび大地震が起こるとその補償額は巨額になるため、政府がバックアップする仕組みとなっています。
したがって、地震保険は保険会社によって保障内容の条件が変わることはありません。
地震保険の対象となる建物は、居住用の建物に限られます。
住居兼店舗などの併用住宅は対象となりますが、工場などの住居として使用されない建物は地震保険の補償の対象外です。
また、家財では主に動かせるものが対象となります。
たとえば、家具・家電・食器などです。
ここで気をつけたいのは、自動車・バイク・動植物・現金などは対象外であることです。
ほかに、1個(1組)が30万円を超える貴金属や書画骨董なども対象外とされています。
なお、保険金は損害の程度によって下記の基準で支払われます。(上限は建物が5,000万円、家財が1,000万円)
●全損:地震保険金額の100%
●大半損:地震保険金額の60%
●小半損:地震保険金額の30%
●一部損:地震保険金額の5%
地震保険は被災者の生活の安定が目的で、政府が運営することにより円滑に支払いが行われています。
2.火災保険の地震保険の大切さ
近年、体に感じる地震は増加傾向にあります。
気象庁のデータによると、震度4以上の地震が発生した回数を年別で見ると以下のようになります。
●1950年は5回
●1980年は14回
●1990年は16回
●2000年は357回
●2011年は324回
●2022年は51回
東日本大震災があった2011年やその前後は特に多かったとはいえ、2000年代に入ってから地震が増加しているだけでなく、揺れや規模も大きくなっています。
こういったデータを踏まえ、地震による被害に備えておく必要があるといえるでしょう。
3.まとめ
地震保険はどの保険会社でも、補償内容に差はありません。
ただし、保険金額は火災保険の金額の30~50%の範囲で設定可能です。
自然災害が多発している今の時代だからこそ、地震保険を検討してみませんか?