火災保険建物の大切さ
火災保険は、火災だけではなく、風災・水災・自然災害・盗難などによって、建物や家財などに生じた損害を補償する保険です。
建物と家財はその対象ごとに加入する仕組みになっています。
この記事では、火災保険の対象となる2つのうち「建物」についてご紹介します。
1. 火災保険建物とは?
火災保険は、住まいが火災に遭った際の損害を補償する保険です。
火災のほか、落雷・爆発・風災・水災・雪災・盗難なども補償の範囲となる場合があります。
火災保険の補償の対象は、「建物」と「家財」の2つです。
「建物」には主に以下のものが含まれます(一戸建ての場合)。
● 住居
● 門・塀・垣
● 建物付属の車庫・物置
● 建物付属のエレベーター・リフト
● ふすま・畳・備えつけ家具
● 建物に取りつけられているエアコン
● 建物に取りつけられている浴槽・流し台・ガス台・調理台
● 建物の基礎部分
● 建物に固定され所有者が同じTVアンテナ
「家財」は主に以下のものです。
● 建物内の衣類
● 建物内の家具・家電・カーテン
● 建物内の日用品・食器
● 建物内や車庫に収容されている原付・自転車
「火災保険建物」は、上記にあるような火災保険の補償の対象となる建物と付属建物を指します。
2. 火災保険建物の大切さ
住居が火災の被害に遭った場合、火災保険建物に加入していなければ住居や付属の建物は補償されません。
住居は大きな買い物で、失ってしまうと再び買い直すことは非常に困難です。
総務省消防庁の調査によると、令和3年にあった全火災件数3万5,222件のうち、およそ3分の1にあたる1万936件は住宅火災でした。
しかも、原因別で見てみると「放火」は「こんろ」「たばこ」「電気機器」についで4番目に多いという結果です。
放火による火災は、防ぎようがありません。
もしもローンが残っていたとすれば、すでに失ってしまった住宅のためにローンを払い続けなければならない可能性さえあります。
そのうえ、水害・風害など天災による災害が毎年のように報じられる現在、火災保険に加入することはリスク回避のためには必須といえるでしょう。
3. まとめ
火災保険建物は火災による損害だけでなく、落雷・爆発・風災・水災・雪災・盗難なども補償の対象となる場合があります。
たとえ隣家からのもらい火だったとしても、重大な過失と認められない限り責任を負わせることはできません(民法第709条)。
さまざまな住居のリスクに備えるうえで、火災保険建物への加入は、今や欠かすことはできないでしょう。