介護保険制度について

介護保険制度は40歳になると加入が義務付けられている社会保険のひとつです。
高齢者が老人ホームやデイサービスなどを利用するなどのサービスは耳にしたことがある方も多いかと思います。
しかし、介護保険制度にはこれ以外にも全26種類54ものサービスがあるのをご存じでしょうか。

そこで今回は、介護保険制度についてと、介護保険制度で利用できるサービスについて解説していきます。

1.介護保険制度とは

介護医療保険制度は40歳以上の方が加入する社会保険の一種です。
介護保険料を納めることで、介護が必要になった時に原則1割負担でさまざまな介護サービスが受けられます。

介護保険の被保険者は、65歳以上の第1号被保険者と、40歳~64歳までの第2号被保険者被保険者からなります。

第1号被保険者 第2号被保険者
対象者 65歳以上の方 医療保険に加入している40歳~64歳までの方
受給要件 要介護状態・要支援状態になった場合
(病気・ケガなどの理由は問わない)
末期がん、関節リウマチ等の加齢に起因する疾病
(特定疾病)が原因で、要介護、要支援状態になった場合
保険料の支払い方法 原則公的年金から天引き 加入している医療保険とあわせて徴収

支払う介護保険料については自治体によって異なりますが、前年の所得に応じて段階的に保険料が設定されることが一般的です。

2. 介護保険制度で受けられるサービス

介護保険制度には介護給付と予防給付の2つのサービスがあります。
サービスを受けるためには、利用申し込みをしたうえで、要介護認定または要支援認定を受ける必要があります。

どちらも、自宅でサービスを受ける居宅サービスと自治体が提供する地域密着型サービスと、さらに介護給付では居住地を施設に移す施設サービスがあります。

【介護給付の主なサービス】

  • 訪問介護
  • 訪問入浴介護
  • 介護老人福祉施設(特別養護老人ホーム)
  • デイサービス・ショートステイ
  • 介護用品のレンタル・販売
  • 住宅改修

【予防給付の主なサービス】

  • 介護予防訪問介護
  • 介護予防訪問リハビリテーション
  • 介護予防通所リハビリテーション
  • ショートステイ
  • グループホームへ

ここで紹介したサービスは一部であるため、詳細を知りたい方は厚生労働省の公式サイトをご確認ください。

3. まとめ

介護保険制度では、65歳以上の第1号被保険者と、40歳~64歳までの第2号被保険者に分類されます。
介護保険制度を使って利用できるサービスは、要介護認定が必要な介護給付と、要支援認定が必要な予防給付の2つがあります。
介護給付と予防給付ともにさまざまなサービスがありますので、状況に応じたサービスを利用できるよう介護保険制度についてあらかじめ確認しておくと安心です。